「薬剤師プロ」を運営する総合メディプロの田代社長インタビュー

これからのキーワードとして「納得」があると思います。患者さんに対して、「納得」を提供できない薬剤師さんはこれからどんどんニーズを失っていくと思うんです。一言説明しておしまい、ではなく細かいことを説明した上で患者さんが納得感を得られるかどうかが重要ですね。

今はまだ、国家試験の合格率が下がっていて、医薬分業が進んでいる最中なので、薬剤師さんの転職市場は売り手市場ですが、もう少し市場が拮抗してくると、その時にはコミュニケーションスキルがない薬剤師さんは生き残っていけなくなる、と思っています。そしてコミュニケーションスキルの鍵は「納得感」だと思っています。

当たり前のことですが、患者さんときちんとコミュニケーションを取れることです。もちろん雑談のようにただ話していればいいということではなく、薬剤師さんのインにある知識をアウトプットして患者さんに伝えていく、というコミュニケーションです。

まず転職は、数年先を見るのではなく、20年・30年先の自分の姿を見据えて転職して欲しい、といつも転職を希望される方には伝えています。例えば、定年する時に、自分がどのような立場になっていたいか、という具体的なイメージを想像するのもいい方法です。また、結婚や出産などのライフイベントで、100%で働き続けられない、という将来を想定している薬剤師さんであれば、では何年間100%で働けるか？その後結婚などで、プライベート100%の時期があるのか？子育てなどと両立しながら仕事30%くらいで続けるのか。また最終的に仕事に本格的に復帰して仕事100%に戻るのか。などをイメージして、そこから逆算してキャリアを設計していく意識も重要でしょう。

また、「なぜ転職したいか」の芯をもつこと。これも重要です。転職の芯を持つ、というと難しいように聞こえますが、「家から近所の職場で働きたい」とか、「将来大きくなる会社で働きたい」、「今の職場の人間関係が苦手で環境を変えたい」など、簡単なこと１つでいいんです。それがないとコンサルタントがついても、芯がないからブレてしまって、結果として良い転職に繋がらないこともあります。芯があれば、それを手がかりに転職条件をより深めていったり、コンサルタントの経験や情報の中から＜別の視点＞を提案して、その第一条件は満たさないけれどもより納得できる転職先を一緒に探していくことができるかもしれない。とにかく、「今回転職しよう！」と思った自分の最たる想いを確認して、それをクリアするための転職なんだ、という芯を見つけていただきたいです。それに対して、私たちも全力で精一杯支援します。転職先を自分で見つけるのは大変なので、転職コンサルタントが一生懸命探して参ります。

転職の際に非常に高い条件（高給料など）を求められる場合には、その高い条件に見合った責任や条件が必ず伴う、ということを認識して欲しいと思います。転職を決める前に十分にその責任やリスクを認識しないまま（他の転職サイトなどできちんとした説明を受けないままに）転職してしまいますと、結局、転職後に大変なことに気づくことになります。転職後に条件のミスマッチで離職してしまうことは、誰にとっても幸せなことではありません。

もし、どうしても転職時に希望の条件があるのであれば、転職コンサルに伝えて下さい。「薬剤師プロ」のコンサルには、転職者が希望する条件がもし納得できない場合は、「なぜその条件が必要なのか？なぜ？」と聞いてみよう、と伝えています。その上で、例えば家庭の事情で希望の給与額がある、など理由が納得できるものであれば、私たちは徹底的に転職先に交渉しますよね。じゃないと転職者やその家族が生活できない、ということになってしまいますから。

このように転職する薬剤師さんときちんと対話していくことと、転職先としっかりとした関係値を築いていくことが、最終的に「納得できる転職」になると考えています。私たち「薬剤師プロ」は納得できる転職を一つでも多くお手伝いしていきたいと考えております。転職を考えられている薬剤師さんは、ぜひ私たちにご相談下さい。