転職を考える薬剤師は知っておきたい病院勤務と薬局勤務の差
最近、病院から薬局へ転職する薬剤師が増えているようです。
ただひと口に『薬局へ転職』とはいえ、その仕事内容や勤務形態は病院とは大きく異なります。
「調剤薬局って色々あるけど、どう違うの?」「給与は?」「勤務時間は?」「福利厚生は?」「仕事の忙しさは?」
後悔しないためにも、今回は転職成功のカギとなる事前に知っておきたいポイントを、注意点とともに解説いたします。
病院勤務でウンザリ?薬局勤務なら生活観が変わる?
4週8休の勤務形態がほとんどの病院の薬剤師。 夜勤や時間外労働も当然のことなので、生活も不規則になりがちです。
さらに常に緊急性が強いられる病院薬剤師は、忙しく、休みにくい仕事であることは確か。 だからといって、高い給料が保証されているわけではありません。
一説には、休日あり、夜勤なし、の規則的な勤務時間が保証される薬局勤務の薬剤師のほうが、病院勤務の薬剤師よりも給料が高い傾向がある、と言われています。
また、ドクターや看護師、患者さんの板挟みになってしまうことの多い病院の薬剤師の中には、薬局へ思い切って転職したことによって、明るく楽しい人生が開けた人が大勢います。
生活の安定を求めるなら病院勤務
薬剤師が病院から薬局へ転職する場合、ある程度のリスクも覚悟しなくてはいけません。
実は転職が難しいのは、格段に病院のほう。 50代以上での転職も可能な薬局に比べ、病院へ転職できるのはせいぜい30代前半までです。 しかも、新卒採用がほとんどなので、中途採用の機会はわずか。いったん辞めて再び病院へ復帰するためには、かなり狭き門を潜り抜けなければいけません。
また、福利厚生面で優れているのも病院勤務のいいところ。
小さな調剤薬局では、就業規定や社会保険が整備されていないところもあるようです。
また病院勤務の方が、収入面や雇用面でも安定しているので、生活していくための安心感がありますよね。
これだけ違う調剤薬局あれこれ
一口に調剤薬局といっても様々な種類があります。
- 総合病院の門前薬局
処方箋の数や薬の数も増え、必然的に仕事量も多くなります。知識の豊富さも要求されますが、福利厚生面ではしっかりしているところがほとんどです。
- クリニックの調剤薬局
対応する科目も少ないのが特徴。1日の処方箋の数もそれほど多くありません。 ただし、個人経営がほとんどなので、福利厚生面が充実していないことも。
- ドラッグストアの調剤薬局
高いスキルは求められません。パート扱いも多いので子育て中の人にとっては、時給が高く条件のいい職場。大手や準大手になると福利厚生がしっかり整っています。ただ土日祝日に出勤がある場合も。
転職成功のカギはプロのサポート
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コラムのまとめ!
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転職が成功するか否かを決めるのは情報収集力
仕事をしつつ条件にあった職場を探し出すのは大変
失敗しない転職のためには、まずプロの手を借りるのが得策